婚活をする上で、男性も女性もある程度は「年齢」に左右されてしまいます。
男性であれば40代以上、女性であれば30代以上は一気に年齢による婚活難易度があがるものです。
特に結婚相談所や婚活アプリのように、相手を年収や年齢といった情報からしか判別できず、かつライバルが多い市場においてはかなりのハードモードになる覚悟が必要でしょう。
そうなると「理想を追ってはいけない」という考えから「成功のためには妥協しなければならないのではないか・・・」という思考になってしまってもおかしくありません。
または「自分に結婚はできないんだ」とあきらめてしまう方もいるでしょう。
それでも実際に40代で婚活を成功させている方はたくさんいますので、絶望的になることはありません。
なぜ年齢がネックになるのか
そもそもなぜ年齢が婚活においてネックになってしまうのでしょうか。
世の中には年齢差があるカップルも大勢いますし、高齢で初婚という方も少なくありません。
ただあくまでそういったカップルは、職場やサークルでの出会いだったり、友人からの紹介で知り合った同士によります。
結婚相談所や婚活アプリを使った場合とは話が違うのです。
結婚相談所や婚活アプリでは年齢が最初に問われる
一度でもこうしたサービスを使ったことがある方ならわかると思いますが、サービスに登録している人の数があまりにも多く、すべての人の情報を瞬時に知ることは困難です。
ではいったいどうやって相手を探すのかというと、自分と共通する趣味や住まいが近いこと、そして年齢や容姿といった部分になってきます。
これはちょうど、お祭りで多数ある出店の中から、目当てのお店を探すのに近いでしょう。
たとえばお祭りで「チョコバナナ」が食べたいと思ったら、あなたはまずどうするでしょうか。
一軒一軒近くまで行って「チョコバナナが売っているかどうかを確認する」・・・なんてことはまずやらないはずです。
多くの人は遠くから出店の看板やのぼりを見て、「あ、チョコバナナって書いてあるからあそこに売っているぞ」と当たりをつけ、そのお店に近づいていきます。
人間は何事においても、まずは大きな外枠から物事を見て、徐々に細部を見ていくように出来ているんですね。
もし結婚相手として出会ったのでなければ、年の離れた人でも会話をしたりするうちにその人の内面に惹かれて好意が芽生えたとしてもなんらおかしなことはありません。
ですが、結婚相談所および婚活アプリにおいては、あくまで結婚相手を探すことが主眼となっているため、あなたの内面性といった細部を見るより先に年齢で判断されてしまうことが普通なのです。
女性は年下を狙うのはほぼ無理
あなたが40代女性であったのなら、婚活で出会う相手として20代、30代の男性を探すことは本当に難しいと思った方がよいでしょう。
多くの男性は自分と同年代か年下の女性(とくに20代女性)を好む傾向にあるからです。
一説には「子孫を残す」という本能にしたがっており、出産リスクが高まる30代以上の女性には一線を引いてしまうというものがありますが、「周囲に対するプライド・見栄」が強いということが理由なのではないかとも思っています。
男性の周りには当然同年代の女性がいます。
そういった女性たちを連れて歩くことと、あなたと一緒に歩くことを比べられているというわけです。
もしもあなたがとても若く見える容姿だったとしても、実際の若さにはなかなか勝てません。
極端な話で言えば、今、セーラー服やブレザーを着て女子高生に扮し、男子生徒と恋に落ちることができるか否か・・・というような話です。
男性はスペック次第では可能性も
あなたが40代男性なら、結婚相手に求める条件は何でしょうか。
「20代で綺麗で、器量もよくて貧しくても愛があればついてきてくれる女性」であれば、まず出会えることはありません。
そういった女性の周りには、あなたよりも魅力的な同年代の男性がたくさんいるからです。
もし、あなたが年収数千万円クラスの経営者で、見た目も30代男性に見劣りしない程度に優れているのなら、まだ可能性はあります。
「20代で容姿はそこそこ、結婚相手には安定した生活を求めている」という女性には選んでもらえるかもしれません。
なぜなら女性は妊娠・出産というタイミングで社会的にとても弱い存在になってしまうことなどから、経済力のある男性を求める傾向にあるからです。
逆を言えば、あなたの経済力が小さい場合には、たとえ見た目が30代程度だったとしても20代の女性に相手にしてもらえることはないと思った方が無難でしょう。
婚活は妥協をしなければならないのか
上記の理由から「40代の婚活には妥協が必要」と思われるかもしれません。
誤解を恐れずに言えば、残念ながら「その通り」と言えます。
ただ単純に妥協をするというのと、身の丈を知る、現実を知るというのは話が別です。
婚活相手に高望みをしてはいけない理由
40代になって婚活をスタートした人ほど、相手に高いスペックを求めてしまいます。
これは早くに結婚した周りの友人たちの結婚相手を見ていることや、年齢を重ねるにつれて多くの人と出会っていることが原因と言われています。
友人の結婚相手を知っているがゆえに「婚期が遅れた自分にはもっといい相手が見つかるはず」と妄信していたり、多くの出会った人の中にいた素敵だった異性と比較してしまったりといった具合ですね。
酷な言い方をすれば、それはあくまで自分本位の考え方なんです。
相手の立場で考えたら、「なぜスペックの高い自分が、婚期の遅れた相手と結ばれなければならないのか」となってもおかしくありません。
つまり年齢が上がったら上がっただけ、相手に求めるものは下げていかないと成功する確率は低いと言えるわけです。
これは妥協ではありません。
あくまで、今の自分に相応しい相手を見つけるということなんです。
結婚は周りへの見栄でするものではなく、自分の幸せのためにするもの。
「スペックの高い相手と結ばれること」がはたして本当に自分にとっての幸せなのか、一度考えてみることをオススメします。
多くの人と出会えることを優先しよう
あなたが相手に求めるスペックを下げずにいた場合、たとえば100人中1人はあなたに興味をもつかもしれません。
もしスペックを少し下げることで100人中10人が興味を持ってくれたとしたらどうでしょうか。
ようやく出会えた、たった1人の相手を結婚相手として判断するのと、10人の中から自分に合いそうな人を探すのとだと、どちらが結婚への可能性を高めるかはいうまでもありません。
まずは相手に求める条件を少しだけ下げて、より多くの人と出会えることを目標にしていくのが近道だと言えるでしょう。
高望みしすぎて出会えなければ、条件が日々厳しくなっていくだけ・・・ということも理解しておきたいところです。