恋愛系のサイトを見ていると「出会いは色々なところにある!」という論調で、出会うきっかけの場所の一つとして飲食店がピックアップされていることがあります。
実際に飲食店で出会って恋に落ちていくというパターンは存在しているのでしょうか。
以下3パターンを例に考えていきましょう。
- 通っている飲食店の店員さんを好きになってしまった(客→店員)
- 同じ行きつけの飲食店の常連さんを好きになってしまった(客→客)
- 常連のお客さんを好きになってしまった(店員→客)
順番にアプローチ方法と注意点について解説していきます。
通っている飲食店の店員さんを好きになってしまった(客→店員)
まずはじめに通っている飲食店の店員さんを好きになってしまったというケース。
これは一番多くあるパターンですね。
実際に飲食店で仕事をしていてお客さんから言い寄られた、という方も多いのではないでしょうか。
また、愛想よく接客をしてくれる異性の店員さんが気になるようになった・・・ということもよくあると思います。
アプローチ方法〜注意点(大規模店舗の場合)
もしあなたの気になる店員さんが大型店で勤務されている方の場合、小さなお店で働いている方に比べて圧倒的にハードルが高くなるポイントがあります。
それは「覚えてもらえない」ということです。
大型店の場合、一日に接客する人数が多く、また業務内容も忙しくなりがちなのでお客さんの顔を一人一人覚えてられない・・・ということがあるんですね。
当然あなたも忙しく働く店員さんに話しかけるなんて、なかなかできないでしょう。
あなたの方は笑顔で接客をしてくれる相手に対し好意を抱き続け、その想いを膨らませていきますが、相手からしたらあなたは「食事をしに来ている多くの客のうちの一人」に過ぎません。
こういった温度差があるため、意を決してアプローチをかけたとしても相手からしたら突然のことで驚かれてしまうのです。
場合によっては引かれてしまい、印象が悪化するかもしれません。(その代わり覚えてもらうことはできますが・・・)
そもそも、少ない接点にも関わらずあなたの事を覚えてくれているのであれば、あなたが絶世のイケメン・美女であるか、または何かしら癖のある客であるかのどちらかでしょう。
つまり、相手はあなたのことなんて知らない状態であるということを理解しなければなりません。
ではどうやって効果的なアプローチをかけていくのかというと・・・長期戦に持ち込むしかないでしょう。
とにかくそのお店に足繁く通い、少しずつ接点を増やし、焦らずに雑談できる関係に持ち込んでいく。
そのうえでLINEの連絡先を交換する・・・というような流れになります。
ただし、この時点で相手はあなたに対して特別な好意を持ち合わせているわけではありません。
あなたに笑顔で接してくれていたのもあくまで「接客」という名の行為であり、仕事として行っていたに過ぎないことを忘れてはいけないのです。
もし運よく連絡先を交換することが出来たとしても、特に返信が貰えないまま終了してしまう・・・という可能性も考慮しておきましょう。
また、相手が困ってしまいお店を辞めてしまう可能性があるというリスクも理解しておかなければなりません。
アプローチ方法〜注意点(小規模店舗の場合)
もしも大型店ではなく、個人経営のカフェやこじんまりしたバーのようなところの店員さんを好きになった場合は、大型店よりは「覚えてもらう」というハードルが低くなります。
個人経営の店舗の場合、どちらかというとホスピタリティを高めて顧客のリピート率をあげる方向で経営していることが多いため、店員と顧客との距離が近くなりやすいんですね。
そのため、初来店だったとしても店員さん側から雑談をしてもらえたり、2回目の来店時にはすでに顔や趣味を覚えてもらっていたり・・・ということがありえるのです。
自分の事を覚えられている、会話をする機会がある・・・というだけで明らかにハードルが低いことはわかりますでしょうか。
大型店の場合はそこに持ち込むまでが難しいことを考えれば一目瞭然ですよね。
ただし、いずれにせよこうした行為が接客であることに変わりはなく、相手はあなたに特別な感情を抱いているわけではありません。
「あの店員さんはよく話しかけてくれるし、自分に気があるに違いない」なんて思ってしまうと痛い目をみます。
まずは会話の中から親しくなれそうなポイントがあるかどうかなどを探りつつ、グループで遊びに行くなどの関係に持ち込むのが良さそうです。
大型店と小型店ではこうしたアプローチに対するハードルの高さにこそ違いがありますが、どちらも相手は「仕事をしている」のであり、あなたは「食事をしに行っている」ということが大前提にあることを忘れないようにしましょう。
相手は特に出会いを求めてそこで仕事をしているわけではないですし、あなたも元々はそのお店に出会いを求めて入ったわけではないはずです。
もしも相手に恋人がいたり、恋愛対象として見られること自体が迷惑だと思われていればアプローチによって気まずくなる可能性もありますし、場合によってはそのお店には通いづらくなってしまうかもしれません。
好きになってしまったものは仕方ないですが、焦らず慎重に進めていかなければならないということは理解しておきましょう。
同じ行きつけの飲食店の常連さんを好きになってしまった(客→客)
次に同じお客さんを好きになった場合です。
アプローチ方法~注意点
お互いに常連同士だったとしても、相手はあなたの事を知らないかもしれないことをまずは理解しておく必要があります。
店員さんを好きになった場合と同じで、相手はそこに出会いを求めに来ていません。
食事をしに来ていたところに、勝手にあなたに好意を持たれてしまったのです。
突然話しかけられでもすれば、不審がられてしまうのが関の山でしょう。
場合によっては迷惑行為としてお店側に訴えられてしまうかもしれません。
小さな飲食店で、店員さんも交えて会話ができるような間柄であればまだしも、大型店で「見かけたことがある」レベルの人に話しかけるのは街中でのナンパとなんら変わりがありません。
ほとんど成功しないと思った方がいいですね。
もし小さい店舗で店員さんが協力してくれそうであれば、直接ではなく店員さんに想いを伝えてもらうという方法もありですね。
直接だと言いにくいことでも、第三者を介することで本心を伝えることができるようになります。
いずれにせよ「自分だったら迷惑かどうか」ではなく、「相手が迷惑に思うかどうか」で判断して行動するようにしてください。
アプローチに失敗すればあなたがそのお店に行きづらくなるだけでなく、相手も気まずくて来店できなくなり、お店も常連客を2人も失うことになるからです。
あなたが必要以上に迫ることで相手の貴重な楽しみを壊してしまうことだけは避けたいですね。注意していきましょう。
常連のお客さんを好きになってしまった(店員→客)
これまで紹介したパターンと異なり、店員さん側の立場からの行動はアプローチしやすいと言えます。
ですが、お店のことも考えて行動しなくてはならない点に注意が必要です。
アプローチ方法~注意点
普通、お客さんは店員さんのことをよく覚えているものです。
というのも、店員さんは一度に数多くのお客さんを相手にしなければなりませんが、お客さんは1~2名の店員さんに接すればいいだけなので、覚えやすさが違うんですね。
そういった部分でアドバンテージがあり、あなたからお客さんに話しかけたとしても特におかしなことはありません。
むしろ二回目来店時などに「こないだはどうも!」なんて言われた日には、お客さんとしては特別感すら感じるものです。
そのため、前者2つのパターンに比べるとアプローチ難度は低くなっていると言えるでしょう。
少しずつ距離を縮めていき、共通の趣味などがあれば「今度一緒に行きませんか?」という誘いもしやすくなるはずです。
ただし店員という立場を考えると、また違った難点が出てきます。
それは「お店のことを考える」ということです。
あなたがそのお客さんを特別視するのはあくまでもあなたの都合、あなたの私利私欲に他なりません。
ですが、あなたがその場で接客をしていることの目的は「出会い」ではありませんよね。
お店側としてもあなたをそういう要因として採用しているわけではないのです。
あなたが店員として働いているのは「お店の利益のため」であることを忘れないようにしてください。
アプローチがうまくいかなかった場合、「あの店は店員がナンパしてくる」といったような風評被害に繋がらないとも限りません。
あくまで「飲食店の従業員として最高のサービスを提供すること」がメインの仕事であるということを軸に置いておきましょう。
まとめ
このように、飲食店で発生するどのパターンの出会いについても基本的に難易度は高めです。
飲食店がそもそも出会いの場ではないことを考えても当然のことですね。
これはキャバクラやスナック、ホストクラブにメイド喫茶だったとしても同じことです。
中には疑似恋愛を売りものとしているお店もありますが、あくまでメインは「客商売」であり、出会いの場ではありません。
純粋な出会いを求めるのであれば、それ相応の場を利用するのが一番です。
・・・とはいえ、たまたま好きになってしまった場所が飲食店だったとしたら、その気持ちは抑えられるものではないですよね。
お互いの距離感や、ダメだった時の引き際をしっかりと考え、できるだけ相手に気を遣いながら、じっくりと関係性を育んでいきましょう。