婚活をしている人の中には「結婚相談所に登録したのにまったくいい人と出会えない」「結婚までたどり着くのはムリだ」という方もいます。
実際にそういった人たちは結婚にたどり着けないので、そういったネガティブな発想になってしまっても仕方がありません。
実は「結婚相談所では結婚できない」と思っている方が圧倒的に間違えていることがあります。
それは「結婚相談所に登録したらすぐに結婚できる」と思い込んでいるということです。
結婚相談所はオールマイティではない
残念ながら結婚相談所は「登録すれば即結婚ができる」といった魔法のような場所ではありません。
あくまで「あなたの理想に近い条件の人を探す」というサポートをしてくれる場所に過ぎないのです。
婚活中の方なら、「普段の出会いが少ない」と感じることがあるでしょう。
職場には年が近くて気になる異性もいないし、友人たちは皆結婚してしまっている。
とくに異性と接するような外交的な趣味もないのであれば、出会いが少ないのは当然のことです。
そんな中で、少なからず「結婚したい」と思っている同士が出会える場所が結婚相談所なんですね。
出会えたら即結婚なんてありえない
誰しも学生時代に一度は恋をしたことがあると思います。
ただ「その恋は実らなかった」という方の方が多いでしょう。
相手のレベルが高すぎたとか、話すキッカケがなかったとか、いろいろな理由によって恋は実らないように出来ているんです。
学生時代にこんなにも好きになった人と結ばれなかったのに、結婚相談所でたまたま出会っただけの好きでもない人とすぐに結婚できるなんて現実的だと思いますか?
結婚相談所や婚活アプリの場合、より多くのターゲットに登録してもらいたいため、「出会ってすぐに結婚まで漕ぎつけた」かのような宣伝をしていることが多々あります。
ですが、こういった例は「一部、こういう人もいました」というものであり、全員に当てはまるものではありません。
結婚相談所は出会いのサポートをしてくれる場所で、その後は結婚に向けて、自身でじっくりと関係性を深めていかなければならないのです。
「好きな人を探す」の間違い
結婚相談所に登録をして、相手を紹介されながらも「好きになれそうな人がいない」と思う方もいるでしょう。
当然、不潔そうであるとか、実際に口臭や体臭がキツイ、または生理的に受け付けないという人も存在します。
そうではなく「普通の人」に対して、プロフィールを見ただけで「好きになれるかどうか」を判断するのは少し早いです。
今までの恋を考えても、出会ったその日に「素敵だな」と思った相手というのはただ外見が良かったり、何かしらのステータスに優れていた相手だったのではないかと思います。
もしくは少しだけ自分に優しくしてくれたとか、そういったアドバンテージによって「好きかも」と判断していたのかもしれませんね。
そういった感情の一方で、友達やクラスメイトとしてある程度の年月を同じ空間で過ごすうち、「いつのまにか気になっていた人」というのも存在しているはずです。
こういう相手には「なんとなく一緒にいて楽しいな」とか「発言や行動がいつも素敵だった」とかいう、外見以外の部分で惹かれているのではないでしょうか。
同じように結婚相談所や婚活アプリにおいても、外見やプロフィールだけでその人を判断するのではなく、会話を進めたり会ったりする中で「好きかも」という感情が芽生える可能性があるのです。
はなから「好きな人を探す場所」と思っていると、なかなか好きな人には出会えません。
外見に妥協をしても内面が素敵な人すらいない理由
「そもそも婚活サービスを使う時点で外見なんて諦めている。それでも内面が素敵な相手すら存在してない」と思う方もいると思います。
はっきり言ってしまうと、婚活サービスを活用する人の中には性格に癖がある方が多いのが事実です。
少なくともあなたの友人が紹介してくれる人よりは「難あり」である可能性が高いでしょう。
ただし普通に結婚をしている人たちだって、性格が完璧な人なんて存在しません。
どんなに完璧そうに見える人だったとしても、どこかしら自分とは合わない部分があるのが普通なんです。
夫婦というものは、こういった部分も理解したうえで補っていける存在ですね。
もしも自分と何もかも考え方が一致する人間と出会いたいと思っているのであれば、結婚相談所に限らず相手を探すことは難しいでしょう。
あなたが「自分は完璧だ」と思っているのなら、かなり危険です。
婚活では少しでも価値観の共通点が多い相手と出会うことを目的にし、どうしても譲れない部分以外は大目に見ていくなどの譲歩が必要なのではないでしょうか。
自分の価値を理解することの大切さ
とても酷な言い方になってしまいますが、結婚相談所や婚活アプリを利用しなければならない以上、あなたは同サービスに登録している異性と同等の価値だということ知っておく必要があります。
人間はどうしても自分の価値は高いものと考えてしまうもの。
それでも同じ相談所に登録している以上、自分も相手も同じ土俵にいるわけです。
これは同時に、ライバルとなる同性とも同等であり、あなたが突出しているわけではないことも意味しています。
そういった中で、前述のように「不潔である」とか「口臭や体臭がキツイ」というようなことがあれば、評価はマイナスにしかなりません。
同年代の同性が存在しない職場などの特別な環境であれば、何もしなくたって相手が寄ってくることもあるでしょう。
ですが結婚相談所などのサービスにおいては、他の多くの「似たような同性」の中から自分を選んでもらうことになるのです。
これはいわばスーパーに並ぶジャガイモの中から、自分が今晩作るカレーに入れる1つを選ぶようなもの。
もしその中で、とても自分にアピールしてくるような輝くジャガイモがあったらどうでしょうか。
婚活サービスに登録するだけでは「スーパーに並んだだけ」の状態であることを理解し、そこからいかに自分が輝けるかを考えて実践していかなければならないのです。
広い視野で相手を見極めることが重要
婚活サービスに登録したらすぐに結婚できるという考えがいかに夢物語かわかりましたでしょうか。
もちろん、中には「登録したその日に自分にバッチリ合う異性と出会えた」という方もいないわけではありません。
ただしそれはほんの一握りであることを理解しておく必要があるのです。
結婚には時期があるため、焦ってしまう気持ちもわかります。
ただ焦って結論を急ぐことが素敵な結婚につながるわけではありません。
広い視野で、じっくり相手を見極めていき、「この人となら結婚したいかもしれない」というスタート地点に立つまでをサポートしてもらいましょう。